「モーニング」(講談社)に1999年から不定期連載し、2004年に一旦完結、4巻まで発刊されている。
2004年に「プラネテス公式ガイドブック 2075年宇宙への挑戦」が刊行された。
2002年度星雲賞コミック部門を受賞。
また、これを原作にしたテレビアニメも、2005年度星雲賞メディア部門を受賞。同賞の原作・アニメのダブル受賞は『風の谷のナウシカ』以来。
また、連載中の作品が受賞したのは本作が初めて。
宇宙開発によって生まれたスペースデブリ(宇宙ごみ)回収業者を主役とし、あまり顧みられることのないスペースデブリ問題を描いたSF漫画。
表題は古代ギリシア語で「惑う人」、転じて「惑星」の意味も持つ(英語で惑星をあらわす"planet"の語源)。
作者は宮沢賢治の作品を愛好しており、本作品の端々にその影響が垣間見える。
時代は2070年代(2075年以降)。
人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。
毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。
しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。
廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。
また、地上の貧困・紛争問題は未解決のままで、宇宙開発の恩恵は、先進各国の独占状態にある。
このため貧困による僻みや思想的な理由付けによるテロの問題も、また未解決である。
主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。
主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。
いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。
ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。